面会お休みしようと思っていた日に突然会いたくなって一人で行った時の出来事です。
いつも呼吸器のホースさばきはパパがやってくれていました。
呼吸器は加湿器で加湿しています。そして身体が冷えてしまわないように加温しています。
そのため外気温との差で呼吸器のホースは結露して水分が結構溜まってしまいます。特に冬は。
なので、ホースの水をこまめに抜く必要があります。その作業をいつもパパがやってくれていました。
その日は一人。ちゃまくんは横向きで寝ていました。
おむつを替えたくてちゃまくんを仰向けにしました。
そして、おむつを替える前にホースの水を抜こうと呼吸器を外してお水を抜き、また呼吸器をつけました。
水が抜き足りなかった気がしたのでもう一度呼吸器を外してお水を抜きました。
そして呼吸器をまたつけた直後…
サチュレーションが一気に80…70…
アラームに気付いて看護師さんがすぐに駆けつけてくれました。
ちゃまくんの顔色は真っ青。唇も真っ青。
苦しさにびっくりしたみたいで寝ていたのにおめめがぱっちり開きました。
看護師さんは冷静に気管吸引をしましたが、サチュレーションは下がる一方…
60…50…48…
看護師さんがアンビューしますねと冷静にアンビューで強制換気をしてくれました。
すると一気にサチュレーションが97まで戻り、ちゃまくんの顔色も戻りました。
今まで見たことない数値とちゃまくんの真っ青な顔…今思い出しても怖いです。
看護師さんにサチュレーションが下がるまでの一連の出来事を話して、お水が入っちゃったかもしれませんと伝えました。
大人が気管にお水が入ると苦しいのと同じようにちゃまくんも苦しくなっちゃったんだと思います、今戻ったので大丈夫ですよと。
お水が入って窒息しかけたってことか…。
ちゃまくんはしばらくおめめを開けてキョロキョロしていました。突然起きた出来事に一番驚いたのはちゃまくんでした。
本当にごめんね。ママ呼吸器に慣れていなくてお水入っちゃったみたい。これからは絶対気を付けるからね。許してね。と頭を撫でながら謝りました。
今後気を付けること
- こまめにホースの水を抜く。ホースの曲がり角(コネクター部分など)によく溜まるので注意。
- 身体の向きを替える前に呼吸器のホースの水を抜く。そうしないと横から仰向けになった時にホースの水がそのまま気切の方へ流れていく可能性が高い。
- 呼吸器を外す時は中の水が垂れないようにゆっくりと行う。気切のすぐそばの部分にも水滴はできるので注意する。
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なるべく結露しないようにホースをラップやタオルで包んで気温差を少なくする。包んでホースが見なくなるのは怖いので見えるようなカバーを自分で作ろうかなと検討中。
- 呼吸器のホースを顔よりも低い位置にする。家のベッドは高さを変えられないので、ホースが高い位置に来ないよう工夫する必要がある。
この他にも気を付けることはたくさんあると思います。もし何かあれば教えて頂けると嬉しいです。
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翌日、主治医に私がお水を入れてしまった一連の出来事を話して、すごく怖かったと伝えました。
主治医は「病院にいる時でよかったよ。今のうちにたくさんちゃまくんに触れて、たくさん怖い思いをして。」と励ましてくれ、
小児科経験のある看護師の姉には「怖くてホースなんか触れない家族もいる中、積極的に携わっているんだから偉いよ!」と。
そして、夫は「入院しているうちでよかったし、俺も勉強になったよ。一緒にちゃまを守っていこうね。」と励ましてくれました。
主治医も家族も私のことをわかってくれていていつも褒めて励ましてくれます。
すごくすごく怖くてトラウマになりそうなくらいでしたが、こうした励ましのおかげで気持ちが落ち着きました。
自分自身、看護師なのに我が子となると臆病な自分がいます。わかっているはずなのに全然わかっていないことがたくさんあります。情けない。
ちゃまくん専属の看護師になれるように、これからも学び続けていきたいです。そして何が起きても冷静に対応できるよう精神的に強くなります。