脳性麻痺のちゃまくん

出産時の低酸素により重度の脳性麻痺と診断された息子 “ちゃまくん” について綴っています。

外出時に痰が固くなるのを防ぐ方法

前回のブログでちゃまくんが痰詰まりで窒息した話を書きました。

www.chamamippi.com

 

痰詰まりの原因はおそらく痰が固くなってしまったことだと思います。

 

冬の乾燥は呼吸器っ子、気切っ子にはほんと恐ろしいですよね。。

 

家では性能の良い加温加湿器に繋いでいるので痰が固くなることはほぼないんですよね。

 

アストラルという呼吸器は特に加湿効果が良いらしいです。

 

充電の持ちも、外部バッテリー8時間、内部バッテリー8時間です。

 

バッテリーの持ちがいいのに本体はコンパクトなので持ち運びが楽です。

 

前の呼吸器に比べるとかなり扱いやすいのでありがたいです。

 

話が逸れちゃいました。本題に戻ります。

 

家では加温加湿器に繋いでいるのですが、お出かけの時は移動用回路+人工鼻に繋ぎかえます。

 

何で加温加湿器のまま出かけないの?と疑問に思うかもしれませんが、加温加湿器は電力をかなり消費するんです。

 

一般的なポータブル電源では数時間、もしくは数分しか持たない可能性が高いんです。

 

なので持ち運ぶのはあまり現実的ではないんですよね。

 

そこで、今回ちゃまくんが窒息で入院した時に、呼吸器の管理をしてくれている院内のMEさんに色々と相談させて頂きました。

 

お出かけの時に加温加湿器の電源は繋げないで予熱だけで加湿の効果はありますか。

予熱は移動用回路+人工鼻よりは加湿されるが、すぐに冷めてしまうのでイマイチです。

 

 

温かい精製水を注ぎ足して移動するのはどうですか。

(ちゃまくんの加温加湿器の場合60℃で温めて、精製水が37℃になる設定) 60℃の精製水を注ぎ足すのは熱傷の危険があります。また、電源を切っていると回路に入っている熱線も切れるため、60℃より低めの37℃前後の精製水を注ぎ足したとしても回路内にかなりの結露が出る可能性があり危険です。

 

よって、移動時に加温加湿器を使用する場合は、基本的に蓄電池に繋ぎ、病院に着いたらコンセントを借りるのが現実的のようです。これは通院の場合の話ですが。

 

自治体によっては蓄電池購入の補助があります。ちゃまくんも購入済みです。

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先日、上記の方法で通院してみました。

 

雪の影響で普段片道40分前後のところ1時間半かかりました。

 

帰りはデイサービスに送り届けたので片道1時間半だけにはなりますが、1時間半なら蓄電池で加湿しながら移動できました。

 

痰が固くなることもなく無事デイサービスに送り届けることができました。

 

蓄電池はかなり重いので車での移動限定になりますが、時間がかかる通院日はこの方法でいきたいと思います。

 

また、移動用回路+人工鼻で移動する場合の注意点というかアドバイスも頂きました。

 

まず、本人を冷やさないことが大事!身体を温めることで血流や水分を行き渡らせることができ乾燥の予防になります。呼吸器はその場の空気を使って空気を送っているので、冬のように乾燥している空気ならそのまま乾燥している空気を送ることになるし、夏のようにジメジメしている空気なら加湿された空気を送ることになります。なので、本人の身体を温めて本人の水分量を増やしてあげると乾燥している空気でも人工鼻を使って加湿することができます。(人工鼻は自分の息で加湿する効果があります。)

 

本人の水分量によって痰が固くなるのを防ぐこともできるようなので脱水にならないようにすることも重要ということです。

 

身体を冷やさないことと脱水にならないようにすることを心がけて、安全にお出かけできるようにしたいと思います。

 

余談ですが、Twitterのフォロワーさんから教えて頂いたものを紹介します。

これを直接気管カニューレに吹きかけてあげます。気管にお水をかけるのは抵抗があるかと思いますが、霧が細かいので大丈夫かと思います。

 

気管内が加湿されるので痰が固くなるのを防ぐ方法の一つとして取り入れてみるのもいいかなと思います。

 

ちなみに試しにちゃまくんに吹きかけてみると、特に嫌な様子はなかったので移動用回路でお出かけする時には持ち歩こうと思います。

 

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